18卒出版社希望就活生の記録【3】集英社筆記試験編

2018年度卒採用の集英社筆記試験(東京)は、5月28日、拓殖大学キャンパスにて行われました。

 

時間は午前10時から昼の1時半ごろまで。茗荷谷駅を降りると人の流れが絶えず続いているので絶対迷いません。服装は私服8:スーツ2といったところ。よく悩んでる人を見かけますが誰も見てやしないので好きなほうで行ったらいいと思います。

 

キャンパスに入ると、会場となる建物の入り口で紙をもらいます。それにそって自分のID番号が割り振られた教室へ向かう形です。教室は全部で12ありましたが、私はエントリーシートを午前零時ギリギリに郵便局で書く常習犯だったので当然番号もケツのほうであり、一番最後の教室でした。ちなみに番号は00001から08000~まであります。08000から08999の間に何名いるかは記載がなかったので不明ですが、私が行った教室にはざっと400人くらいはいたかなという感じです。会場全体だと2000~3000人くらいかな・・・?

 

教室内の席順は来たもん順の自由席らしく、私は運よく一番後ろの端っこの席になりました。神経質なのでこういうとき人に囲まれると集中できないんですよね。

 会場の雰囲気としては本当に大学受験みたいな感じです。話をしている人はいませんでした。みんな朝日キーワードとかをパラパラ見てる感じでした。

TOEICとかでもよくある「ティッシュを使う際は中身だけ取り出して」みたいな指示のあと、分厚い問題冊子とマークシート(A4片面)、語句記述・漢字記述用の解答用紙が配布され、まずは筆記問題からスタートです。制限時間は90分。拓殖大の教室には時計があったので忘れても安心。終了五分前になると「五分前です」とプレッシャーがかけられます。

問題冊子の内容としては、

1 時事問題

2 数学

3 英語

4 語句回答

5 漢字読み・書き

といったかんじでした。1~3はマークシートで70問、4は記述で40問程度、5は20・20問ずつでどちらも記述。当然ですが馬鹿正直に頭から解いていくのではなく、まず先に漢字をやっつけることをお勧めします。レベル的にはたぶん全然大したことないです。ほかの出版の筆記受けてないのでわかりませんが、おそらく漢検3~2級程度かと。出版志望の学生ならぶっちゃけ勉強しなくても9割はいけそうな感じなので、ここで差をつけるのは難しいかもしれません。逆に、差をつけられないよう、完答が望ましいと思われます。

 

といいつつ、私は「鼎談」「金盞花」の読みが見たことあるのに思い出せねえ・・・と頭を抱えました。あと「からまる」の漢字が全く出てこなかった。緊張による度忘れには注意が必要です。

 

漢字の次に解くべきなのが記述式の語句回答問題。テーマも難易度も本当にバラバラでしたが、恐れていた「言葉はわかるけど漢字が出てこない」つまり最近の俳優やモデルにありがちな凝った名前漢字を書かせるなどといったようなものはなく、語句自体は割合スタンダードなものであったと思われます。書かせる意味あるのか?

「専門店が多く開業するなど昨今ブームとなっており、中国語では「香菜」、英語では「コリアンダー」と呼ばれる香草は、タイ語で何という?」

「withBと共に大ブレイクした女性芸人の名前は?」

「昨年二月に映画が公開され、ヒーローらしからぬエキセントリックなふるまいが話題となったアメコミヒーローの名前は?」

「今年150周年を迎える、「いくたびも 雪の深さを 尋ねけり」など数多くの名句を残した松山出身の俳人の名前は?」(俳句がこれだったかうろ覚えです)

国際原子力機関をアルファベット三文字で表記せよ」

排他的経済水域をアルファベットry」

等々、本当にいろんなジャンルから問題が出ました。私はパクチーとブルゾンちえみとデッドプールぐらいしか自身を持って書けませんでした。これは全体に言えることですが、わからない問題はさっさと印でもつけといて飛ばし、最後に余った時間でなるべく考えてそれでもわからなければとにかく埋める戦法が大事だと思います。

 

 

眠くなってきたので休憩。「地獄のフューシャピンク編」に続きます。

 

 

18卒出版社希望就活生の記録【2】

私が受けた出版社をリストアップします。このなかにお目当ての出版社があれば幸いです。

 

ADOKAWA・・・三次面接敗退

集英社・・・ES・筆記試験通過、一次面接結果待ち

主婦と生活社・・・ES通過、筆記試験待ち

白泉社・・・ES選考結果待ち

新潮社・・・ES通過

宙出版・・・ES通過

光文社・・・ES落ち

幻冬舎メディアコンサルティング・・・ES落ち

 

新潮社、宙出版に関しては、ES通過してたにも関わらず筆記試験日程の連絡がマイナビのメッセージボックスにしか来ておらず、Gmailばかりチェックしていた私がそれに気づいたのは指定された日付の十日後でした。優秀な皆さんはこんなミス犯さないとは思いますが、マイナビのお返事箱はしっかり見ておきましょう。みんながみんなメールで懇切丁寧にリマインドしてくれるわけではありません。

 

あと、2016卒で一回早川書房の一次面接受けたこともあったので(そういえば)、その情報も後々提供できればと思います。

ちなみに印刷は港北出版印刷のみ受けました。ここはブラック臭しかしないので間違っても受けないほうがいいです。私が新卒だったら絶対に先輩にしたくないような冴えない先輩社員、「君みたいな子がうちなんか来ないでしょ?」と連発する面接官、じゃあなんでエントリーシート通したんだよ。たとえつぶれる未来しか見えない個性のない弱小印刷会社だったとしても、社員が自社を誇れない会社はダメだと思います。クソみたいな面接を体験してみたい人はどうぞ。

 

次記事にて、集英社の筆記試験の内容について振り返ってみたいと思います。

18卒出版社希望就活生の記録【1】

希望の所から内々定をいただき(出版とは関係ない業界です)、すこし落ち着いて自分の就職活動を振り返ることができるようになったので、かねてより書きたいと思っていた就活活動記録をしたためることにいたしました。

ほかに対して業界研究もせず、ただ「本が好きだから」という理由で盲目的に目指し続けた出版業界。面接を受けている段階では「私がこの斜陽業界を元気にする!」「書物は減れどもなくならない!」などとポジティブなことを言うように努めておりましたが、こうして縁もなかったと分かった今、ようやく自分の気持ちに正直になれます。

出版業界は、間違いなく、今後がないです。

出版業界なんて目指す奴は馬鹿です。

まあ何を言ったところで、結局落ちた人間の遠吠えにしかならないので恥ずかしいのですが、出版業界がヤバいのは皆わかってることなのでいまさら言うまでもないとは思いますが。この間講演聞きに行った某漫画家も「出版社も編集者もいらない時代がすぐにくる」って言ってたしなあ。すでにweb漫画や小説を拾い上げてまとめて書籍化するだけの存在に成り下がりかけてるしなあ。でも個人的には、今一番いらない存在なのは取次だと思ってます。次点が出版社。印刷会社は、凸版とDNPを二強に、目立った強みのない弱小は淘汰されながらも細々続いていくでしょう。レトロ印刷のような工房っぽいところも残りそう。

でも、誰が何と言おうと、文系学生の多くがどうしてもやっぱり憧れてしまうのが出版社なんですよねえ。ふしぎ。自分もそうだったのでわかるけど。

 

ともかく

そんな出版社の就活情報、あまりにも少なすぎますよね。だからこそ、選考を受けた者が、その情報をこうしてネットに残していくのは、ある意味義務かな思います。連綿と受け継がれていく「出版就活の記録」の一部として、参考になれば幸いです。